創造性支援環境
概要
人々がAIを活用しながらコンテンツ創作を行いたいと思える創造的な社会を実現するためには、コンテンツが次の創作を触発する持続可能なエコシステムの形成が重要です。
私は、そうしたエコシステムにおいて人々とコンテンツが織りなす創作文化が果たす役割に着目し、コンテンツの創作・流通過程を支援する創造性支援環境 (Creativity Support Environments)を実現することで、創作文化を工学的につくり支えるインタラクション技術の確立を目指しています。
プロジェクト
私はこれまで、クリエータの方々やクリエイティブ産業の企業のみなさまの協力をいただきながら、以下のプロジェクトに取り組んできました。
歌詞が魅力的にアニメーションするインタラクティブなビジュアルアートとして新たなメディア様式「リリックアプリ」を提案しました。その開発を支援するフレームワークを実装し、プログラミング・コンテストを開催し、応募された52作品を分析することで、創作文化の未来および音楽とプログラミングの関わりについて洞察を得ました。
Special Interest Group on Creativity and Cultures in Computing (SIGCCC)
ACM CHI 2023 で Special Interest Group (カジュアルな研究会合)を主催しました。詳細はイベントページをご覧ください。
また、産業技術総合研究所として AIST Creative HCI Seminar というセミナーシリーズを開講しています。 初回のテーマが「創造性支援」で上記 SIGCCC 提案者ともメンバーが重複しておりますので、ぜひアーカイブ配信をご覧ください。
On the Relationship between HCI Researchers and Creators— or How I Became a Toolsmith
ACM が発行する学生向けの季刊雑誌 XRDS において "Exploring the Horizon of Computation for Creativity" と題して特集が組まれ、これまでの創造性支援研究に関して寄稿しました。