加藤 淳
博士(情報理工学)

研究内容

人とコンピュータの関係を考え、よりよくしていく学問 "HCI" の研究者です。創作支援のためのユーザインタフェース統合環境設計を専門としています。統合開発環境 (IDE)の提案など、プログラミング体験 (PX)を向上させる研究を通して、多様な技術的背景を持つ人々が創造性を発揮できるような環境づくりを行ってきました。

略歴

2014年3月 東京大学大学院 博士課程を修了。博士(情報理工学)。同年より国立研究開発法人 産業技術総合研究所 (AIST)研究員。2018年より主任研究員。同年よりアーチ株式会社技術顧問を兼務。 Human-Computer Interaction全般、とくにプログラミング体験を向上する研究に従事し、SIGPXを設立。ACM CHI 2013/2015 Honorable Mentionなど受賞多数

近況

2021/12/7
国際会議ACM SIGGRAPH Asia 2021で「Featured Sessions」の一つである「R&D for Anime Production: State-of-the-Art and Future Prospects」にセッション企画立案者として登壇する他、 Real-Time Live! (RTL) Chair として RTL セッションの司会進行を務めます。
2021/10/24
初音ミク「マジカルミライ 2021」大阪会場の企画展ステージ「TextAlive講座 / プログラミング・コンテスト入選作品紹介」に登壇しました。初音ミク公式YouTube「39チャンネル」でも生放送されたステージの模様は、アーカイブ動画で視聴できます。
2021/10/10
立花隆先生の訃報を受けて制作した公式Webサイト tachibana.ripオープンソース化し、ブログ記事を書きました。
2021/10/5
日本音響学会誌77巻4号に掲載された記事「インタフェース・デザインの勘所」が無料で全文公開されました。ユーザインタフェース設計の基礎的なことがらについてまとめたWebページと併せてご覧ください。
2021/9/4
ドイツのアニメ・マンガに関する大規模なコンベンション「Connichi」でパネルセッション「How Academics Contribute to Anime's Future」に参加して発表と議論を行いました。

研究トピック

HCI全般に広く興味があり、究極的なゴールとしては人々の創造性に寄与する研究を目指していますが、とくにプログラミング体験(PX)に関する下記のような研究トピックに取り組んできました。具体的な研究プロジェクトについてはプロジェクトをご覧ください。

Programming as Communication

プログラミングは今よりもっとソーシャルな行為であるべきです。プログラミング環境は、プログラマのためだけの環境である必要はありません。むしろ、多様な技術的背景を持つ人々のために設計されるべきです。

私は、プログラミング環境の設計を包摂的にする工夫により、プログラミングを通じたコミュニケーションが成立し、すべての人々にプログラミングによる利益──ひいてはエンパワーメントをもたらすことができると考えています。

User Interfaces for Live Programming

Live Programmingは、プログラム実行時の情報を参照しながらプログラムを編集できるようにするプログラマ向けのインタラクションデザインです。プログラムの情報をプログラマへどう提示するか、プログラマの編集意図をどう汲み取るかというHCIの観点が極めて重要です。

私は、Live Programmingのためのユーザインタフェースの提案を通して、その応用範囲を拡大する研究を行ってきました。例えば、プログラマとユーザによるプログラムの共同開発支援や、実世界のプログラミング支援などに取り組んできました。

Programming with Examples

Programming with Examples (PwE)は、プログラマがインタラクティブなアプリケーションの開発を行う際にExamples (例示データ)の助けを借りる開発手法です。通常の統合開発環境には、例示データの可視化と管理のための機能はありません。そこで私は、統合開発環境に特別なユーザインタフェースを追加することでPwEを支援する研究を行ってきました。

PwEは、IoTデバイスの開発、画像処理、動画編集、機械学習など、大量のデータを扱う必要のあるアプリケーション開発において重要な役割を果たす開発支援技術です。

連絡先

電話とFAXはチェックしていないことが多いため、メールかソーシャルネットワークサービス経由でのご連絡をおすすめします。

共同研究しませんか?